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「靖国」と小泉首相―渡辺恒雄・読売新聞主筆vs.若宮啓文・朝日新聞論説主幹

「靖国」と小泉首相―渡辺恒雄・読売新聞主筆vs.若宮啓文・朝日新聞論説主幹 人気ランキング : 44749位
定価 : ¥ 840
販売元 : 朝日新聞社
発売日 : 2006-03
発送可能時期 : 通常2日間以内に発送
価格 : ¥ 840
死者との約束を守らなくて良いのか?

 私は、特定の宗教を持つ人間ではない。又、明治時代の廃仏毀釈が、日本の文化をどれほど傷つけたかは、熟知してゐる積もりである。更に、私は、靖国神社の現状を無批判に肯定する者でもない。それらの事を断った上で、以下の事を述べる。
 国は、靖国神社を護持するべきである。当然、天皇と、首相を含む三権の長は、靖国神社に参拝しなければならない。何故なら、国は、それを約束したからである。あの大戦が正しかろうと正しくなかろうと、国は、戦死した人々を靖国神社に祀ると約束したのだから、その約束を守るべきである。
 ただ、それだけである。歴史観を論じる必要は全く無い。??あの大戦が聖戦であろうと、侵略であろうと、それは、戦後の我々の歴史論議に過ぎない。??私自身は、日本は、第二次大戦を戦ふ事を強いられたと言ふ歴史観の持ち主である。だが、私は、いわゆる「保守」の人々と違って、靖国神社の問題に関して、歴史観を語る必要は無いと思ってゐる。靖国神社で戦死者を祀る事は、歴史観以前の、死者との約束の問題なのだから。
 それが、私の、この本に対する答えである。

(西岡昌紀・内科医/レバノンの戦火に心を痛めながら)

渡辺氏のサヨク回帰 読売は保守の看板を降ろした?

  総括すると渡辺氏のサヨク回帰です。首相の靖国神社参拝反対、無宗教追悼施
設推進論、中国の内政干渉を助長するような発言などなど。数々の発言が朝日新聞
と同じ土俵にあるとともに、発表された雑誌が論座であることには大変驚きました。
恐らく最も驚いているのは読売の首脳陣ではないでしょうか。例えるなら、トヨタの社
長が日産の新車発表会に同席し、自社のクルマを否定して日産車を賞賛するような
ものです。現職の新聞社のトップとしては禁じ手ではないかと思います。
  渡辺氏は東大時代、学生運動に傾倒するとともにマルクス主義に傾倒したとのこ
と。就職で朝日新聞を受験するものの落ちてしまいため、読売を受け入社することに
なったそうです。本書を通して、渡辺氏は、読売で出世街道を驀進しつつも、朝日へ
の憧れを捨てきれていなかったことが垣間見られます。
  これで読売新聞は、保守の看板を降ろし、サヨクではないにしても中道へ大きく
舵を切ったのでしょうか。今後の動向を注目したいと思います。

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